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キリシタンのあしあとを求めて各地を旅してめぐります♪

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 薫風につつまれて Ⅰ


今回は観光旅行といった感じで韓国を訪れるようになりました。いつもとはちょっと違い、年上の人たちとのツアーですので、合わせることや節制することが求められるかもしれません。薫風につつまれて・・・いい出会いがあるといいな♪


イースター航空


今回の飛行機は成田発のLCC。LCCっていうものに初めて乗ります。チケット買うとき余りに安くて驚きました。

国内旅行するより安上りってことも十分ありそう。いい時代になりましたが、もう若くないので、これをじゃんじゃん利用しようという気になれない自分がいます。

ちゃんと安全基準を満たしていることでしょうが、いつもより念入りにお祈りしちゃいますね。。


仁川空港


無事仁川空港に到着。今回は韓国で現地発、現地解散になっているツアーに申し込んでいて、今のところは友人AさんとAさんのお母さん、私の3人組。

Aさんが韓国語通訳を仕事にしている人なので、言葉的には問題がないのですが、Aさんが電車の遅延で飛行機に間に合うかどうかだったので気をもみました (;^_^A


仁川空港ビル


あと一歩で友人のお母さんと2人で旅立つという、不思議なシチュエーションになるところでしたが、そんなトラブルも免れて、「やっぱり確認って大切よねー」と言いながら入国。

LCCの食事事情を飲み込めてなかったため食べ損ねて、空港でランチを。何でも子供のように喜ぶAさんのお母さん(Tさん)に癒されます。


空港バスで大田へ


それでは空港バスで大田(テジョン)へ。去年も訪れた大田は韓国のど真ん中にあるので、そこから各地へと足を伸ばしやすいことが特長。

大田へは「優等バス」という高級な車両で。車内空間と設備は確かに日本より優っていますが、ドライバーの運転だけは…。

スピードといい、車線変更などのハンドルさばきといい、ジェットコースターを思い起こさせます。ここでも祈りが必要だとは思いませんでした...(゚□゚)ネラレンシー


車窓


車窓からは田園風景が。ソウルを立ってしばらくするとこんな風景が続くようになります。韓国も日本も首都に一極集中していることは同じですが、人口比では韓国の方が圧倒的に集中しています。

東京は1300万人ちょっとで、国民の約10%が東京に住んでいることになりますが、ソウルの人口は1042万人で、人口の約25%がソウル在住。人口密度も東京に比べてほぼ倍と、非常に高いのです。だから「アパート」と呼ばれる高層マンションが立ち並んでいるんですね。

ソウルで一軒家なんて、夢のまた夢というところなんでしょう。またソウルはとても寒いので、一軒家よりも防寒など各種管理がしやすい「アパート」が好まれるのも頷けること。国土や気候は、好むと好まざるとに関わらず、生活に大きな影響を与えているんですね☆



政府庁舎バス停周辺


本日の宿泊はレジデンスホテル・ヒーリング 。高速バスが停まる政府庁舎バス停の近くです。

日が長くなったと言っても18時ともなるとうっすら暗くなってきて、宿には早く着いておきたいところ。慣れない街では特にそうです。

でも大田の都市圏は思ったより広範囲ですね。前回は大田駅周辺しか見なかったので、こんな官庁街みたいな街があるとも思っていませんでした。ふむふむ、社会見学のよう。



キンパプ天国で


夕飯は近所のキンパプ天国で。韓国ではどこでも見かけるポピュラーなチェーン店だから、地域色は味わえないけれど安心感があります。

しかし満腹になって宿に帰り、シャワーを浴びて寝ようとしていたら…、そこで事件が起こりました。何か水音がしておかしいなと思って目を開けると、部屋一面に水!

よく見たら、部屋にある洗面台のパイプが抜けていて、手や顔を洗った水がそのまま部屋に流れ出していました。ホテルの従業員に来てもらって、4人でタオルに水を吸わせてはお風呂場で流して…、一時間後には寝られるようになりました。

「ほんと確認って大切ねー」とTさんは言ってましたが、洗面台のパイプが抜けていないか確認するなんてこと、まずしないかも。いや、それでも「確認」は教訓になりましたね (;´д`)



 夜が明けて二日目スタート★


ホテルの朝食ビュッフェ


てんやわんやだった夜も明けて、朝はホテルのビュッフェを。野菜が盛りだくさんでうれしいです。韓国も朝食を大切にするようですね。

今日はお天気も良さそうです (o^^o)


テジョンの地下鉄


街に出るため、テジョンの地下鉄に初乗車。3人でいると、知らないおばあさんから「ご家族ですか?」と話しかけられ、私はTさんの娘で、Aさんの妹かと訊かれました。

Aさんの方が若いけれど、私の方が小柄だからでしょうね。しかし見ず知らずの者たちに気軽に話しかけるこの文化、韓国らしいなと思いました。人とのリーチが近い感じ、ですかね。


西大田ネゴリの公園


着いたのは西大田ネゴリ。「ネゴリ」は「四つ角」という意味です。こちらの銀行で両替をして、その後Aさんは矯正歯科へ行く予定。その間私とTさんは買い物をしていようとしています。

駅のすぐそばには、都会には珍しい大きな公園が。一人で運動器具を使って体を鍛えている人がいる光景は、アジアだなという感じ。朝から爽やかです♪


西テジョン聖潔教会


大きな建物だなと思って見ると、教会でした。

西テジョン聖潔教会というそうです。

大半の人が「アパート」に住み、一軒家など望むべくもないというのに、教会だけはどでかく作りましょう!という意気込みがうかがえます。さすが「信仰の国」ですね。それに比べて日本は「善意の国」とでも言いましょうか。クリスチャンとしては、この意気込みを羨ましく、また喜ばしく思いますね。



西テジョンのデパート


語学のできるAさんとしばし別れ、数時間はTさんと2人。おっかなびっくりで買い物をして過ごしました。

TさんとはAさんの紹介で会って、時々お茶したり話をしたりするので、2人で過ごしても違和感はないのです☆

私の韓国語能力も、前回よりは伸びて5級合格しましたので、少しは役に立ちました。実際に使ってみると覚えるので、今回の旅行を韓国語を伸ばす機会にしようという目論見もあります (^▽^)/



青ぶどうのスムージー


買い物を済ませて、Aさんを待ちながらデパートのカフェへ。青ぶどうのスムージーで頭キーン。

韓国のカフェメニューは、青ぶどうや桃など、フルーティなものが多いように思います。特に日本のレモンティーに匹敵するのがピーチティー。

韓国では紅茶はストレートもあるけれど、チョイスとしてはミルクティーorピーチティーって感じみたいです。で、ピーチティーはとっても甘いです。疲れた体には美味しいですけどね☆


韓式ビュッフェ


食べて飲んでが続きますが、Aさんは何も食べていないので韓式ビュッフェのお店へ。もうここ、ものすごーく良かったです!

健康を意識したメニューが揃い、お粥(チュク)だけでも5種類ほど。おからやカボチャのチュクがたまりません。お肉もありますが、ナムルなど野菜料理も豊富。

和スイーツにも似たスイーツも堪能しながら、味覚は日韓大いに共通するものがあるなと感じました(難しく言う必要はないですね^^;)。



韓式ビュッフェ

店内

メニュー

チュクとスイーツ

デパートの化粧室


広くてゴージャスな化粧室(座って寝てる人もいるので、もはや休憩室)を利用しながら、韓国の経済事情を思います。

韓国では若者の失業率が高いことが知られていますが、それを「韓国人はプライドが高いから、いい条件でないと就職しないんでしょ?」と思うのは早計。

韓国では初めて就職するとき、非正規の仕事に就くと、後で正社員になるのがとても難しいのだとか。だから就職浪人する人も多いんですね。またサムソンとか大企業に入ると、立派な高層アパートに住ませてくれて、お給料などの待遇もかなり手厚いのですから、そこを目指すのも当然で、浪人5年目とかザラにいるそうです。格差が広がる訳ですね。。



ナザレ会館


外を歩くと「ナザレ会館」。聖書に出てくる地名がビル名に。オーナーは間違いなくクリスチャンでしょうね。

就職事情に話を戻すと、そんな風に大企業に目出度く入社したとしても、45歳を過ぎると肩たたきのようなことがあるというので無情です。

それは韓国では諸外国に比べ若い世代が社長や会長になることが多く、自分より年上の部下を持ちたがらないからだとか。そんなストレスを感じたくない人は、最初から公務員を目指すそうで、それで公務員も超人気。第二の人生を考えなくても済むからですね。



錦山へ移動して


自分ならどうするかなーと考えながら移動して、大田駅で現地発のツアーに合流。ここからはバス一台分の中高年の方々とご一緒します。

ツアーは宿泊や食事を自分たちで手配しなくていいので楽。移動もバスが来てくれるし。足腰が弱くなってきたら、こういう手があるんだなと思いました。

夜市?みたいな所に連れて行ってもらい、自己紹介などするうちにあっという間に一日が終了。何をしたとも言えない一日だった割りには疲労感が。しっかり寝て回復しましょー (* ̄0 ̄)/




  巡礼ではないけれど


いつもとは違い巡礼ではないのだけど、それでも祈りは必須だと思いました。人と一緒にいるので、言葉一つで相手に傷を与えたり、誤解してうまくいかなくなったりすることも。

「確認することは宝だ」という話を牧師さんから聞いたことがありますが、ほんとにそうだなと実感しました。「確認しよう」と思っていても十分にできないのに、ただ漫然と暮していたらどんなにトラブルが生じることやら。

今回の旅行、最初の悟りは、「確認してこそ完全だ」ですかね。一言しゃべる前に、瞬間、確認する癖をつけたいです☆






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