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旅行記 > 切支丹の江戸 part2
今日は村岡花子関係の所と四ツ谷を回ろうと思います。
四ツ谷はよく行ってるんですが、やはり取りこぼしがあるので。
ショートトリップですが、どうかご一緒に (*^^*ゞ
カトリック喜多見教会跡
まず来てみたのがカトリック喜多見教会の・・・跡。この教会が取り壊しになったとネットで見て驚いて、訪れてみた訳ですが、ほんとにないですねぇ。
教会があった場所が更地になっているというのは、結構ショックな光景です。私はここに併設されたカトリック女子寮(←)の出身なんです。教会も通いましたし。
老朽化して耐震性が心配だとは思っていたけれど・・・。聖堂には日本で最初に描かれた長谷川路可のフレスコ画があったんですけどね。世は移るというけれど、教会はそのままあるものだと思い込んでました。せめて無くなる前に知って来られたら良かったんですけどね
(;△;)
加藤屋敷跡
では電車を乗り継いで内幸町へ。サラリーマンの行き交うこの辺りに加藤嘉明の屋敷があり、その中にキリシタン家臣シモン・サイビョウエの家がありました。
そこで1615年にフランシスコ会の司祭ディエゴ・デ・サンフランシスコがミサを挙げたことが記録に残っています。
加藤嘉明はキリシタンの処刑を命じた人ですが、家臣に信徒がいて、宣教師を招いたりしていたんですね。驚きです。今もその地点がわかることが幸いです☆
評定所跡
続いて大手町に移動して、評定所跡へ。幕府の老中が会議をする場所で、将軍が臨席することもあった評定所なので、解説板くらい出てるかと思いきや、特にないようです。
皇居から堀を隔ててすぐの所ですね。ここに堅固なキリシタンが連れて来られて、家光が直接質問したかはわかりませんが、家光が聞く中で取調べが行われたと考えられています。
都内のビジネス街、官庁街にもキリシタンの足跡が刻まれていることを覚えておきたいものです(⌒^⌒)
東京駅丸の内口
ちょいと歩いて東京駅の丸の内口へ。修復が終わってきれいになったばかりです♪
丸の内口の南口で平民宰相の原敬(はらたかし)が暴漢に襲われて命を落としたはずで、そこにプレートか何かがあると聞いたことがあるので、東京駅に来るたび探しているのですが、本日も見つからず(>_<)
どこだか誰か教えてください。原敬はクリスチャンでした。
東洋英和女学院
今日は移動しながらどんどん見ていきます。今度は麻布十番駅へ。そこから数分歩くと、東洋英和女学院が現れます。
ここでやっている「東洋英和と村岡花子展」が見たくてやって来ましたが、そう考えるのは私だけではないようで、結構な人出です。
朝ドラ効果でしょうね♪
私はドラマは見てないんですけど、村岡花子というクリスチャン女性に興味があって。ここの展示では宣教師との交流がよくわかりました。東洋英和女学院の校舎は確かヴォーリズ建築だったような。扉の意匠が素敵です
∬´ー`∬
東洋英和女学院 |
東洋英和と村岡花子展 |
ヴォーリズ建築 |
東洋英和女学院 |
日本基督教団 鳥居坂教会
東洋英和女学院の斜向いにあるのが日本基督教団の鳥居坂教会。これくらい至近距離にあったら学院の人たち通いますよね?
最近はキリスト教系の学校に通ってもクリスチャンにならない人が多いという統計も出てますね。良かれと思ってキリスト教系の学校に入り、いい影響も受けたのなら、聖書の学びや信仰への関心を持ち続けてほしいものだと思います☆
お昼をば
今日のランチは鳥居坂教会がよく見える、お向かいの公共施設で。一般に公開されているけれど、来るのは主に職員という感じのレストラン。落ち着きますヾ(´▽`*)ゝ
日本基督教団 馬込教会
それでは再び電車を乗り継いで、西馬込駅へ。目指すは大田区立郷土博物館ですが、先に周囲の教会めぐりをしましょうか♪
こちらは日本基督教団の馬込教会。住宅街にあって、普通の家に見える外観です。教会の看板が出てるのでわかりますけど。
日本聖公会 大森聖アグネス教会
続いて日本聖公会の大森聖アグネス教会へ。聖公会らしい建物です。古き良きイングランドの雰囲気ですね。
道をはさんだ所にある公園とマッチしていて、公園がまるで教会の庭のようです。子供たちがたくさん遊んでいて平和な光景を目にすることができました (o⌒∇⌒o)
大田区立郷土博物館
それではお目当ての大田区立郷土博物館へ。ここでも「村岡花子と馬込文士村の女流文学者たち」という特別展がやっていまして。
吉屋信子など、村岡花子が交流していた女流文学者の中にクリスチャンがいたことを知れたのが収穫でした。
また明治から昭和を生きた女性実業家、広岡浅子が主宰する勉強会に彼女たちが参加していたことも知りました。クリスチャンのネットワークが広がっていますね☆
大田区立郷土博物館 |
馬込文士村 |
馬込文士村 |
佐藤朝山宅跡 |
今日は村岡花子がメインになった割には、その住宅跡には行けずに消化不良な感じ。いつか正確な場所を調べて行ってみなくては。特別展などは期間が決まっているので、それまでに行こうとするから、踏ん切りがつきますね。時を逃さない女になりたいです!
外濠公園
では今度は聖三木図書館に行ったついでに四ツ谷を散歩。ここ外濠公園をキリシタン殉教地だとし、「キリシタンのうめき声が聞こえるようだ」と言ってる人の本を読んだので来てみましたが・・・。ここは違うだろうなと思いました。
外濠公園は元々江戸城のお堀の縁、つまり高く築かれた堤で城を守る防御線でもあったのだから、そこで罪人を処刑するとかあり得ないと思います。物々しい警備が布かれていたんだろうなとは考えますけれど。でも来てみて確認できたので良かったです。四ツ谷の殉教地がどこだったか、ずっと気になってるんですよねぇ。。
東京中華学校 |
六番町について |
六番町について |
周辺マップ |
雙葉学園
目の前にあるのは優秀なお嬢様学校で知られる雙葉学園。「置かれた場所で咲きなさい」などの著書で知られるシスター渡辺和子もここの出身でしたっけ。
キリスト教の良き伝統を受け継いでいるんでしょうね♪
ニコラ・バレ修道院
お隣にあるのがニコラ・バレ修道院。都心の一等地にカトリック修道院というのも不思議な取り合わせですが、この辺は文教地区でもあるので、そこに近い方がいいのかも。
ニコラ・バレは昔サンモール修道会と呼ばれていた女子修道会で、開国後すぐに来日して横浜で慈善活動をしたことで知られています。
イグナチオ教会のマリア像
さてラストはイグナチオ教会でお祈り。聖堂内でもいいですが、芝生を望む回廊や庭のベンチも休憩とお祈りにはもってこいです。
キリシタンが住み、殉教地でもあった四ツ谷に、今は教会と修道院が建ち、キリスト教系の学校がひしめいていることが、主の心を慰めているのではないかと思いますヽ(
´ ▽ ` )ノ
近郊のアダ
行きたい所をピックアップして書き留めてはあるのですが、なかなか足を運べなかったりします。たぶん近いから、又もっといい機会があれば行こうと、その日その日を見送ってしまうんだと思います。近郊に住んでいるアダですね。
そんな私がちょこっとずつ、今日こそ行くしかない!と思って訪れる旅行記は、生活圏にある所ばかりなので見栄えがしないかもしれません。だけれど都内こそが日本で一番歴史が深い所ではないかと思います。
私自身が後悔しないよう、歩き回っていきたいと思っております(○゜ε^○)v
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